怒られる男の日記

もう少しうまくなってから練習するブログ

奉仕の時間・その1

妻は睡眠障害ぎみのところがあり、寝るときに薬を飲んだりしている。以前、眠れるようにするにはどうすればいいかと私なりに調べた結果、体の末端部分をマッサージして血流をよくしてやると、眠りに入りやすくなるということだったので(本当かどうかは謎)、寝る前の15分程度、マッサージをするようにしたことがある。

 

これだけ聞けば、なかなかに麗しい夫婦愛的な感じを受けると思うし、実際初めて最初の1回か2回は大変感謝され、私としてもやったかいがあったのだが、それも長続きせず結局怒られるネタになってしまうのが恐ろしい。

 

まず、わかっていただきたいのだが、寝る前の15分間というのは、その一日で最も疲れ、最も眠い時間帯なのだ。1日働いて働いて、あと15分で解放されるという、最も疲れが押し寄せてくる魔の時間帯なのである。そんな時間帯にマッサージなどという単調な作業をするわけなので、正直こちらも眠気が襲ってくることは避けられない。結果、途中で舟をこいだり、手の動きが止まってしまうということが頻発することになる。

 

これが妻には気に入らない。私の手が止まったとみるや、

 

「手が止まってる!」

「ねえ、起きてるの?」

 

と叱責の言葉が飛んでくる。

 

こちらもあわてて、起きてるよ、ごめんごめん、と謝ってマッサージを続けるのだが、何しろ一番疲れている時間に身を削って妻のためにやっているわけなのに、そこまで強く言われなくてはならないのか、これではまるで仕事みたいではないか、と納得いかない気持ちは否めない。

 

なにより恐ろしいと思うのが、例えば私が30秒ほど手が止まっていたとすると、

 

「いま止まっていた分は(15分の中に)数えないでよ!?」

 

と言ってくることである。15分という時間は私が何となく決めたのであり(10分だと短すぎて手抜き感出るかな、という弱気の産物)、さほど意味はない数字なのだ。それをあたかも成果物の必須条件のように扱われると、なんか思っていたのと違うなあ…出来るときに出来るだけやるじゃダメなのかなあ…と嘆く気持ちにもなる。

 

ちなみに、私がどうしても体調が優れなかったり、寝不足だったりして、今日は(マッサージは)無理、などと言おうものなら、

 

「ふうん、じゃあ私が眠れなくてもいいってことだね」

 

という伝家の宝刀が一閃。結局私は必死で妻の足をもみもみすることになるのである。