怒られる男の日記

もう少しうまくなってから練習するブログ

アムウェイの勧誘を受けた思い出

 

www.amwaylive.xyz

上記のような記事が目に入ったので読んでみた。内容については思い出語りに偽装した勧誘なのかなんなのか、よくわからなかったが、自分もアムウェイの勧誘を受けたのを思い出した。

高校の友人からの勧誘(1回目)

まだ会社に入って1年目の時だったかと思う。当時仕事にもいろいろと不満があって腐りかかっていたところに、高校時代の友人から電話がかかってきた。いわく、入った会社を辞めて新しい仕事をしようとしているから、そのことで相談したいとのことだった。

この友人は、高校時代それなりに仲が良かったし、大学に入ってからもスキーにいったりとまあまあ付き合いはあった。ただ、相手はこっち(私含むよくつるんでいたグループ)のことを「あくまで遊び友達で腹を割って話せる関係とは違う」と一線引いている感じがあったので、こんな大切なことを相談してくれるんだ、と意外だったし嬉しかった。それに自分自身仕事に不満があったから、何か新しいことが始まるかも、という若干のワクワク感もあって会いに行った。

 

相手の家の最寄だという駅に着くと、まず友人ともう一人、見知らぬ女性が待っていた。その時点で「?」となったが、彼女かな、と思ってとりあえず愛想よくしておいた。彼の家につくと、手慣れた様子でホワイトボードや洗剤の見本セットみたいなものを用意し始めたので、なんとなく察して「ああ、こういうやつか…」と思った。

案の状アムウェイの説明から入り、紹介料とかのシステムの話、そして商品のパンフレット、洗剤のデモンストレーションなどがあって、最後にアムウェイの集会の映像を見せられた。多分トップクラスの人なんだろう、「僕も何年か前までは普通の学生で…」みたいな成功話を語っていた。

 

一通りの説明が終わってから、彼に「どうよ、よくね?」と聞かれた。自分は正直これに限らず「うまい話」に対して、たとえいい話だとしても自分はうまくできないだろうみたいな謎の確信を持っていて、100%懐疑的だった。ただ当時はまだ社会経験も少なく、友人からの誘いに関してはっきりと断るすべを知らなかったので、なんとなく答えを濁して、考えてみるみたいな感じで一旦終わりとなった。

 

高校の友人からの勧誘(2回目)

数週間後、また例の友人から連絡があり、「すごい人」に会わせたいとのことだった。正直面倒くさかったが、直接ちゃんと断ろうと思って会うことにした。

今度の会場は、「すごい人」のマンションだった。相手は「すごい人」とその奥さん、そして友人の3人。四角いテーブルを囲んで座ったが、なぜか自分だけは座布団で、あと3人は少し高さのある座椅子のようなものに座っていて、3人から見下ろされるような感じになっていた。

「すごい人」は特にオーラもなく、30歳前後の普通の人だった。言うことも友人と大差なく、お金があったらどんなことができるのか、人生の幅が広がるのか、みたいなことを話していた。印象に残っているセリフは「これは、やるかどうかっていうより、気づくかどうかの話なんだよね」というものだった。意味はよくわからなかったが…。

で、「君は、今楽しみにしていることってなんなの?」と聞かれた。正直、ここに来てからというもの、終始上から目線だったのにイラっと来ていたし、もともと断るつもりで来ていたので、相手の土俵には乗るまいとの一心で、「筋トレ…ですかね」と答えた。

それから腕立てや腹筋、背筋、スクワットやダンベルを使った筋トレのメニューや鏡で自分のボディーを確認する喜びについて説明するうち、「なんだこいつ…」みたいな雰囲気になってきた。友人も「わかったからもうやめてくれ…」という目線でこっちを見ていた

実際のところ確かに筋トレは趣味であったのだが、旅行行きたいとか車ほしいとか、そういう相手が喜びそうなことを言いたくないというそれだけの気持ちであった。「すごい人」がいかにも運動をしていなさそうな感じだったのもある。

かくして無事私は友人の勧誘を断ることになった。別れ際に友人が、「次にKを誘うつもりだけど、お前あいつに余計なこというなよ」と釘を刺してきたのがなんだか悲しかった。それ以来彼には会っていない。

 

会社の後輩からの勧誘

それから10年ほどの月日が流れた。なんだかんだで私は10年前の会社に残り、中堅社員となっていた。ある時、社内のイベントで休日に出かけた際、うっかり羽織っていたシャツを会場に忘れてしまった。後日、会社である後輩から、「俺、シャツ預かってます。会社に持ってきてもいいんですけど、今料理に凝ってていろんな人に食べてもらってるんです。今度うちに遊びに来てくれませんか?」と言われた。これが相手が女性だったら小躍りして喜ぶところだったが、相手は男であり、かつ社内の人間をアムウェイに勧誘しているという噂の人物だったので、「来たな…」と思った。

相手は後輩なのだから、会社にもってこいで済ませることもできたのだが、興味本位もあり、あえて誘いに乗ることにした。ただ、事前に「お前は俺をなにかに勧誘するつもりなのかもしれないけど、俺はそのつもりないよ」とは言っておいた。

 

週末、相手の家にいき、まずはカルボナーラをごちそうになった。普通にうまかった。そして、懐かしいホワイトボードと洗剤のキットが出てきた。以前と変わらない一連の流れの後、「おれはこれ、すごくいいと思ってるんですけど、どう思いますか?」と話を振ってきた。ちょうどそのタイミングで、玄関のチャイムが鳴った。

若い女性が入ってきたので、またこのパターンか…と思い、「そういうことだったら俺帰るよ」と席を立とうとしたら、後輩は慌てて女性を追い返した。アムウェイ仲間でイベントで知り合ったとのことだった。正直、女の子とワイワイするのは楽しそうで嫉妬心が燃え上がったが、ふーん、そうなんだ、とクールを装っておいた。

 

この間も言ったけど俺は興味ないよ、と答えると、後輩は「なんでですか?俺はいいと思ってるので、なんでやらないのか純粋に興味があって」と聞いてきた。答える義理はないと思ったが、今回はこちらも10年の社会人経験を積んでいる。以前とは違うのだ。

「じゃあ、俺が、『朝早く起きて5キロくらい走ったら健康にいいらしいよ』っていったら、お前明日から走る?」と聞いたら、後輩は「いいえ…」と答えた。私が、「だろ? 朝早起きするのつらいし、走るの疲れるし、いくら健康のためでもやらないよな」「それと同じだよ。これはもうかるのかもしれないけど、お前がやってるみたいにせっかくの休日つぶして大して親しくもない先輩に会ったりするの嫌だから、俺はやらない」というと、後輩はとりあえず表面的には納得した風だった。

そして私はカルボナーラの材料費を払って帰宅した。この後輩は、その後ほどなくして会社をやめた。その後どうしているのかは知らない。

 

二人のアムウェイ会員(っていうのか?)と話して

とにかく、アムウェイがいいのか悪いのかの話はおいといて、2人に共通するのは、

・目的を隠して会おうとしたこと。

・複数人でかかろうとすること。

この2点だった。

目的を隠してくる時点で不信感を抱かざるを得なかったし、複数人で圧をかけるのは、向こうが意図しているかどうかはともかく、まさしく悪徳商法のやり口と同じで、信頼関係を築いていこうとする人間のやり口ではないよなあ、と感じた。結果、友人なり所属するコミュニティでの居場所を失ったりするわけだから、よほどうまくやらないと、儲かる可能性に比べてリスクが高すぎるように思う。彼らとは違い、うまくやっている人たちもいるのだろうが…。