怒られる男の日記

もう少しうまくなってから練習するブログ

【マンガ感想】Q.E.D.iff -証明終了-(11)/加藤 元浩

 

Q.E.D.iff -証明終了-(11) (講談社コミックス月刊マガジン)
 

 C.M.B.とくれば同時発売のQ.E.D.も読まなければなるまいなのです。

 

「信頼できない語り手」はタイトルからして面白いんだけど、実際すごく面白かった。

燈馬のMIT時代の話。庭師の見習いとして働くラディッシュは、絶対に嘘をつけない正直者で、周囲の人から愛されているが、オニオンというギャングとその仲間との関係を断ち切れず、ギャング同士の争いに巻き込まれてしまう。

ラディッシュの仲間が敵対していたチームのリーダーが殺され、オニオンが容疑者となる。誰もが怪しいと思っていたが、ラディッシュがアリバイを証言する。絶対に嘘をつかないラディッシュの証言で、オニオンは無罪となるかに思えたが、燈馬の働きで、オニオン、ラディッシュともに服役することになる。

そして3年後。釈放されたラディッシュを待っていたのは、かつてのギャング仲間だった。ラディッシュは復讐のために日本にわたって燈馬からあるものを盗むよう依頼されるが…。

オニオンのアリバイ工作についてもなかなか前例がないと思われるトリックで面白かった。が、何よりすごかったのが、ラディッシュに対するとある事実が明らかになる終盤だ。嘘をつけないっていうのがミソで、そう思ってみて読み返してみると、確かに…ってなる。この話は本当によくできていた。

 

「溺れる鳥」は、AIによる裁判が実用化された未来を舞台にしたIFもので、可奈は弁護士見習い、燈馬はフリーのSEという設定になっている。確か、無印Q.E.Dで燈馬が過去の世界で事件の謎解きする話があったような気がしたけど、これは完全なパラレルワールドものだ。

弁護士見習いの可奈は、妻と浮気相手の男を殺害した容疑で逮捕された男の弁護をすることになるが、この男はすでにAI裁判官の有罪判定を受けていた。男はAI裁判官のメンテナンスを行う技術者であったことから、AIの判定に疑念を抱き、伝説的なシステム技術者である燈馬に助けを求める。可奈は、依頼人の指示で、謎の男・燈馬に接触を試みるが…。

システムによる司法判断を覆そうとするという「マイノリティ・レポート」みたいな話。終盤で明かされるAIのスキをつく手口については、かなりセコイというか微妙だったけど、読み返してみれば確かにそのとおりだった。

なにしろ、普段と違う設定で活躍する二人が新鮮で、たまにはこういうにも良いな、と思った。いずれまたこの設定で書いて欲しい。

 

過去の感想

【マンガ感想】Q.E.D.iff -証明終了-(10)/加藤 元浩 - 怒られる男の日記